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2023 まちと空き家の学校 実習2 開催レポート

実習2-1

2023年11月4日、令和5年度「まちと空き家の学校」の第2回実習を開催しました。

第2回実習では、実際の空き家2軒をお借りして4つのグループが『お試し企画』を実践しました。
9月30日の第2回講座以降、各グループが実際に現地を確認したり、ラインを活用した企画検討を積み重ね、『お試し企画』を準備してきました。
当日は、2軒の空き家で、1グループが企画の実践、もう1グループが参加者役に周り、活動者の視点とともに、参加者の視点を持って、空き家の活用を体験し、考える機会となりました。

 

えんこらしょのお家

「えんこらしょのお家」では、Aグループが『本とコーヒーと素敵なあなた』、Bグループが『しゅわしゅわの森』というテーマで『お試し企画』を実施しました。

Aグループは、未知の本と、本好きの方との新たな出会いや本の魅力を感じていただくとともに、本の紹介を通じて参加者の人となりをお互いに知っていただき、交流を深めていただく企画を実践しました。また、その場でコーヒー豆を焙煎し、コーヒーの香りと味わいも楽しんでいただくことを目指しました。

 

Bグループは、聴覚障害のある⽅をゲストにお招きし、筆談ボード作りと⼿話を体験することを企画しました。メンバーの欠席もありましたが、それぞれが役割分担をしながら、聴覚障害のある⽅と地域の⼈との交流をコーディネートするなど、柔軟な対応をしていました。ゲストの話から筆談ボードづくり、手話体験と、「手話」をテーマに一貫したお試し企画を実践していました。

 

もとはしさんち

もとはしさんちでは、Cグループが『皆であそぶを楽しもう もとはしさんちのゆにげーむ』、Dグループが『アート&クラフトwith お茶』というテーマで『お試し企画』を実施しました。

Cグループは、言葉や障がいを超え遊びを通して交流する場づくりを目的に、ボッチャや謎解き、マンカラ、チャイタイムを企画しました。それぞれが役割分担をしながら、家の中から庭までを活用した工夫を凝らした取組となっていました。

 

Dグループは、オーナーが地域の人達との交流を望まれていることを踏まえ、レザークラフト作りと光の宝石箱作り、ほっとスペースアート鑑賞with お茶といった様々な方々が参加できるイベントを企画しました。「モノ作り」という枠を設定しつつも、イベントを複数提供し、男女、世代、それぞれの興味に合わせて「居心地の良い」場を提供できるよう工夫していました。

 

参加された自治会の関係者や卒業生の方からは、

  • とても良い企画が実現できたと思います。レベルの高い大人も楽しめるワークショップでした。
  • 参加者同士のコミュニケーションを促す楽しい企画でした。
  • 今、ニーズが増えている子ども食堂に空き家を活用できたら、良い地域づくりに繋がると思います。
  • 今、学校で展開しているハートフルプロジェクトの地域版みたいな感じでとても良いと思いました。
  • 大人の読書会もいいと思います。ワインもいいかも。
  • 既存の空間には制限もありますが、とても上手に活用されていて、子どもたちも楽しませて頂きました。
  • とても楽しい企画で、内輪でやるにはとても良いと思いました。

といったご意見を頂きました。

 

 実際の空き家活用の現場での体験をふまえ、「まちと空き家の学校」では、最終回で、空き家の活用の提案につなげていきます。